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お知らせ 21年7月~12月

爪切り

産婦人科の吉田です。

 

医療関連の感染を防ぐために、私たち医療従事者はそうでない方々以上に手指の衛生には注意をはらっています。特に爪は手洗い後の洗い残しが多くなりがちで、爪周囲や爪下では他の部位と比較して細菌の検出率が高い、との報告もあります。産婦人科は外科系の一分野でもあり、産婦人科医は手術に携わる機会も多いため、爪の衛生には特に注意しなければならない、と教えられてきました。世間のいまどきの若い方たちには、ネイルデザイン、ネイルアートを楽しんでいる人も多いと思いますが、少なくとも私にはまず無縁の世界です。(念のため、筆者はネイルを楽しむことを否定するものでは全くありません。)

 

私が研修医時代からご指導をいただいていたある先生は特にそのようなことについては厳格で、きちんと爪を切っていないことが見つかると強く注意されることもありました。もう結構前のことになりますが、その先生からある機会に「爪切りは大事だから」ということでとてもよく切れる爪切りをいただきました。今でも愛用させていただいているのですが、その切れ味たるや、それまで私が抱いていた爪切りの概念を覆すほどのものでした。初めてその爪切りを使った時にはあまりの切れ味に感動すら覚えたほどです。爪を切って感動した、などという体験はなかなかないですよね。爪を切るときの擬音はふつう「パチン」という感じでしょうが、この爪切りだと「サクッ」という音が当てはまる感じです。写真だと大きさがわかりづらいと思いますが、本体の幅が1.5cmくらい、長さが6cmくらい。

 

今はこの爪切りの説明書なども手元になく、製品の詳細などはわからないのですが、ヤスリの部分の裏にロゴマークと「DOVO INOX」という彫り込みがあります。ドイツの刃物で有名な町ゾーリンゲンにある会社によるもののようです。同じものが今どのくらいの値段なのか調べようと思いネットで検索したのですが、現在は全く同じものは売られていないみたいです。似たもの(後継品?)がだいたい3000円くらいから。100均で売っている爪切りでも実用上はまず問題ないのに、わざわざその何十倍もの額を支払ってまで買う価値があるのか。人によって考えは違うかと思いますが、私はもし今使っているものがダメになったとしたら、同じ切れ味のものが手に入るのならそのくらいの額をかけても手に入れたい、と思うでしょう。

 

コロナの流行で手洗いの大切さが言われていますが、爪の方まで少し気にしてみてもよいかもしれませんね。

この記事を書いた人

吉田純

産婦人科 医師

一言メッセージ

爪の手入れが大切、とか書いておきながら、自分の指先をみると爪も含めてガサガサで、ほんとイヤになっちゃいます。